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最近、地方への移住を決め古民家を改装しカフェをOpenする方や、自然豊かな環境でリモートワークをされている方をテレビなどで見る機会が増えました。
そんな古民家の外壁を、漆喰でお洒落にリノベーションされているのを観て、「カッコいいな!我が家もあんな風になれたらな」と憧れを抱いている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そんな方へ、今回は「漆喰のいろは」をお話ししていきます。
漆喰とは、消石炭を主成分とし海藻や粘土・のりなどを、水で練り合わせて作られた塗材の一つです。用途は、外壁材以外にも瓦の接着や継ぎ目を埋めたり(シーリン剤と同じ役割)、室内の壁としても古くから日本の建築資材全般で使われてきました。
漆喰は、「本漆喰」が代表的なものになりますが、その他にも種類があります。ここではその他の種類を紹介していきます。
本漆喰:漆喰と聞いて、まずイメージする日本で最もポピュラーな漆喰です。真っ白な見た目が特徴で、昔から日本の建築資材に使用されています。
土佐漆喰:本漆喰とほぼ同じ材料で作られていますが、のりの代わりに発酵した藁が使われているのが特徴です。色は徐々に変化し、初めはクリーム色⇨白⇨黄色味がかった白に変わっていきます。とても丈夫で、防火性が高い漆喰です。
琉球漆喰:本漆喰と違うのは、生石炭を使っているところです。土佐漆喰と同じく、のりを使用せず発酵した藁が多めです。黄色〜薄茶色。沖縄の風土に合った耐久性、断熱性、調湿効果に優れ室内を涼しく保ってくれます。そんな機能的な琉球漆喰を使用するお宅も増えています。
西洋漆喰:それぞれの産地で、材料も呼び名も違います。日本とは風土も違うことから使用する際は、性質をよく調べて特徴に合った使い方をお勧めします。
漆喰は、基本的に天然の原料から出来ており、地球環境にとても優しい建材だと見直されています。実際どんな建材なのか?見ていきましょう。
【メリット】
・耐用年数が長い⇨漆喰は、二酸化炭素を吸収し硬くなる性質を持っています。(まるで植物ですね)吸収し続けた漆器は、古くなるほど強固になり、適切なメンテナンスで耐用年数は100年以上になることもあると言われています。
・湿度調整⇨漆喰は湿度の調整をしてくれます。梅雨時期には湿気を吸収し、冬は湿気を放出してくれます。それに伴い、カビやダニの発生も抑制する効果が期待できます。四季がある日本において、昔から多くの建物に使われている理由はこの効果を見て納得できますね。
・石と同じような成分で作られているので防火性が高く、もし燃え移ったとしても一酸化炭素のような有害物質を排出することがありません。
(室内に漆喰を使うと)
・シックハウス症候群の原因になる化学物質、殺菌作用、空気中のウイルスなど様々な有害物質を吸着し、私たちを守ってくれるそうです。
・消臭効果も期待できます。
【デメリット】
・傷が付きやすく、地震の多い日本ではヒビ割れがおこる可能性が高いです。外壁でひび割れを見つけたらこまめなメンテナンスが必要になります。
・漆喰の持ち味である白い壁は、泥などの汚れが目立ちやすいので、日頃のメンテナンスが必要です。
・漆喰の壁は、左官工事になるため、腕のいい職人を見つけるのに苦労します。(メンテナンスをして欲しいタイミングに手が空いていないなど)
※漆喰は、左官さんの腕により耐用年数が変わってくるので注意が必要です。
漆喰の白く美しい壁を保つために、日頃からご自分でできるメンテナンス方法を紹介します。
(汚れ)
・軽い汚れなら、消しゴムを試してみてください。落ちない場合は、100均などで売られている。「◯落くん」に水を少し含ませ、壁が痛まない程度に拭き取ってみましょう。
・洗剤を使う場合、漆喰の成分はアルカリ性です。「酸性の洗剤は絶対に使用禁しないで下さい!!」
(小さなヒビ、傷の補修)
・小さなヒビや傷の補修は、ご自分で補修キットを使い直す方もいらっしゃると思うのですが、ヒビや傷の程度が職人でないと判断できないこともあります。一度相談して頂くことをお勧めします。また、ご自分でされる補修は、元の漆喰と色が異なってしまうことがありますのでご注意ください。
漆喰のメリットやデメリットから、憧れのイメージはどのように変化しましたか?なんの知識もないまま、憧れだけで判断するのは後のメンテナンスで困ることがあります。
しかし、後のメンテナンスを上回る程、エコや美しさの面から、現代に再度注目される魅力がたくさんあることも再認識できました。ご自分のライフスタイルに合わせて、長い年月を経て味わいを増す漆喰の壁を楽しんで行かれるのも素敵ですね。
福永塗装工業は、お客様が憧れた漆喰の壁を、長く快適に過ごして頂けるように、打ち合わせを重ね正しいメンテナンスで美しく高い機能性を保ち続けるよう、迅速かつ確実な対応をさせて頂きます。どんなことでもお気軽にご相談下さい。