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豊かな自然に囲まれている我が街、鹿児島で沿岸部にお住まいの方も多いのではないでしょうか?そんな方々の大切な家の外壁が、塩害を受けていることにお気付きですか?
塩害は、ご自身でのメンテナンスや発見は大変難しく、放っておくと気付かぬうちに外壁はボロボロ、家自体の寿命も短くなっている恐れがあります。
今回は、そんな塩害についてお話ししていきたいと思います。
海からの塩水が風に乗って建物に付着し、金属や外壁を劣化させる現象のことです。
日常も気付かぬうちに進む塩害ですが、台風など強風の後は、海からの塩分はかなり飛んできているので注意が必要です。
・金属の腐敗
雨戸や窓枠など鉄製品や、コンクリートで覆われた鉄筋も塩害の影響を受け我が家の寿命を縮める1番の要因になります。鉄筋は、アルカリ性でできたコンクリートに覆われているので直ぐに影響を受けることはありませんが、覆っているコンクリートが一定量の塩分濃度を超えたときに、腐食やサビが発生し外壁のヒビ割れ、雨水の侵入など合併した影響に広がっていきます。
・塗料の劣化が早まる
通常、外壁塗装のメンテナンスは一般的に約10〜20年と言われていますが、塩害の影響を受ける地域では、2〜3年ほど早く劣化がはじまると言われています。対策としては、メンテナンス時に、塩害に強い塗料を選ぶことが1番良い対策です。
・外壁の剥がれ
これは、一般の私たちでも気づける劣化です。発見したら直ぐに業者に相談しましょう。
①タイル
タイルは耐久性に優れ塩害の影響も受けにくく耐用年数30年とも言われますが、1つ注意点があります。
それがタイルとの隙間を埋める「目地」から塩が浸透しないように防水対策をしっかり行うことです。これを怠ると、タイルとの接着材として使われているモルタルが影響を受け、塩害に強いタイル貼りを選んでも耐久性は低くなります。
②樹脂製サイディング
読んで字のごとく、樹脂でできている板材なので、サイディングを使用されたい方は、1番のオススメなのですが、下記のように難点が幾つかあります。要検討ですね。
特徴:軽くて加工しやすく塩害や寒暖差(耐候性)に強く劣化・色あせ・変色しにくいのが
特徴ですが、デザインが少ないことと、取り扱う業者が少ない外壁です。
価格:4,000〜9,000円(価格差が激しい商品です)
メンテナンス周期:10〜20年
③ガルバリウム鋼板
この板材は金属を重ねて作った外壁材なので、①・②より塩害の影響を受けやすいのですが、予算を抑えたい方は検討してみるのも良いのではないでしょうか?(耐久性は低いです)
外壁塗装のメンテナンス周期は約10年ほどです。
塩害の被害を受けるのは、通常で海沿いから5キロメートル以内だと言われています。
強風時は10キロメートル以上になることもあります。
塩害の影響を受けることを認識していても、土地が海沿いから5キロメートル以内である土地を代々受け継がれてきたのであれば尚更、現在の土地でできる範囲の事前予防とメンテナンスを心掛け、ご自身で我が家を守る必要があるのではないでしょうか?
(事前予防)
・塩害に強い外壁材を選ぶ
・塩害に強い塗料を選ぶ
(自分でできるメンテナンス)
・外壁を洗浄する(私の自宅は目の前が海だったので、台風後など車を洗うように外壁も水をかけていました。それだけでもメンテナンスになります。)
2-2塩害に強い塗料の種類
塩害に強い塗料選びでは「耐久性の高い塗料」を選ぶことがポイントになります。
(今回、紹介する中で参考にした塗料の比較です。製品は他にもあります。)
①無機塗料
セラミックといった劣化に強く、塗料の中で最も耐久性に優れた塗料です。
耐久性:1番高い
価格:4,000〜4,500/㎡
②フッ素塗料
メンテナンスの手間も少ない、一般的な有機塗料で1番耐久性に優れた塗料です。
耐久性:高い
価格:3,500〜4,500/㎡
③ピュアアクリル
耐久性:やや高い
価格:2,500〜3,500/㎡
④シリコン
耐久性:やや低い
価格:2,500〜3,500/㎡
⑤ウレタン
耐久性:低い
価格:1,800〜2,000円
⑥アクリル
耐久性:1番低い
価格:1,000〜1,200円
ご自宅の塩害は、そこに住む限り避けては通れない問題になります。
今回ご紹介した事前予防とメンテナンスを怠らぬよう、塩害は表面的には気付かないことも多くあります、定期的に外壁に目を向けて劣化に早く気付き手を打ちましょう。
また、引っ越しをご検討中で「海の見える」物件をお探しの方は、質問する項目として「外壁・塗料に関して」も入れておくことをお勧めいたします。